音律について

音律

主な音律についてのメモです。

日常的には平均律が用いられていて、それが当たり前になっていますが、歴史的には特に鍵盤楽器でいろいろな音律が用いられてきたというのは面白いです。

電子ピアノでは、デジタルで音律を選択できる機能を持つ機種もあるので、チェンバロやオルガンの音も交えて聴き比べたりしながら、響きの違いを楽しんでみるのもよいかと思います。

平均律
(Equal Temperament)
1オクターブを12の間隔で等分した音律。最もポピュラーなピアノ調律法。
純正律(長調)
(Pure Temperament)(Major)
自然倍音を基準とするため主要三和音が美しく純粋に響く。合唱のハーモニーなどに見られる。
純正律(短調)
(Pure Temperament)(Minor)
ピタゴラス音律
(Pythagorean Temperament)
古代ギリシアの哲学者ピタゴラスによる、5度音程だけの組み合わせからできた音律。3度はうなりが生じるが、5度と4度の音程が美しく、旋律の演奏に向いている。
中全音律
(Meantone Temperament)
ピタゴラス音律の3度のうなりをなくすため改良された音律。16世紀後半から18世紀後半まで広く普及し、ヘンデルも使用した。
ヴェルクマイスター音律
(Werckmeister)
中全音律とピタゴラス音律を組み合わせた音律。両者はその組み合わせが異なる。転調により曲想が変化する。バッハやベートーヴェンの時代に使用され、現在でもハープシコードなどの演奏でしばしば用いられる。
キリンベルガー音律
(Kirnberger)
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